介護職が法令遵守をするために必要なことは、介護職だけに限らず利用者やその家族も含めてそのルールを知ることが一番だ。これを介護職だけに求めるのは非常に酷であるともいえる。そもそも介護における法令遵守(コンプライアンス)がなぜ必要かを理解することがまずは必要だろう。利用者と介護士の双方がこれを理解をしていれば、法令遵守違反の件数は今よりもっと減ると考えられる。

法令遵守違反については、発見され明るみに出てしまってからでは遅い。介護職が法令遵守するためには、まずはしっかりと法規制を理解し、利用者にも理解してもらうことが必要である。運営側だけでなく、利用者とその家族、そして介護に関わる職種の全てが理解することが重要だ。さらに、違反をしないような環境づくりも大切だ。利用者の状況、介護士の報告、さらには家族からの情報収集などを行い、常に「風通しのいい介護」を心掛け、良い環境づくりに努めることも忘れてはならない。

もちろん、現場で働く介護士だけでは良い環境は作れないだろう。しかし、経験を積みチーム介護の大切さを意見することはできる。長く一緒に働く同士だからこそ、高めあっていきたいものだ。そして、頻繁に変わる法律にも常時意識を向けておくようにしよう。介護職というものは、社会貢献度が強い分、利用者に頼られていると錯覚を起こすこともある。トラブルが起こる前に対策を立てることが必要だ。法令遵守に関しての知識が足りないと感じているのなら、「【他人事ではない】介護のプロと守るべき法律」というサイトが役に立つだろう。