地域密着型サービスは、慣れ親しんだ地域で生活しながら介護サービスを受けられるようにするためのものだ。サービスを提供する事業者の地区町村に住民票があり、要介護認定を受けている方が利用できる。対象者の年齢は65歳以上だが、40歳から64歳の方で特定疾病のため要介護認定を受けている方もサービスを受けられる。

法律に基づいた地域密着型サービスには10のサービスがあり、その1つは「定期巡回・随時対応型訪問看護」だ。日中と夜間に定期訪問を受けることができ、緊急時にも対応してもらえる。夜間にも介護が必要な方のためには「夜間対応型訪問看護」がある。これは、夜間帯に定期的に訪問を受け排泄などの介助が受けられるサービスだ。また、「地域密着型通所介護」では、利用定員18人以下のデイサービスで食事や入浴、排せつなどの支援を受けることができる。加えて、機能訓練やレクレクリエーションなどのサービスも受けられることが特徴だ。

「療養通所介護」は、難病や脳血管疾患後遺症、ガン末期患者等を対象としている。ここでは、施設に通って食事や入浴排泄の介助、機能訓練などを受けることが可能だ。また、認知症の診断を受けた方を対象とする「認知症対応型通所介護」は、日帰りで食事や機能訓練などのサービスを行う。同じ認知症でも「認知症対応型共同生活介護」という施設もあり、グループホームと呼ばれるものもある。この施設では、24時間体制で介護を受けながら、少人数で共同生活を送る。但し、入所できるのは要支援2、要介護1〜5で医師から認知症と診断された方となっている。